奈良時代の公営市、市場、お商売について記しておくためのページです。
奈良時代は
- 基本的に自由な商売ができない。
- 商売ができるのは公営市(公営・官営の市場)のみ。
です。
奈良時代は自由な商売ができない。
そうなんです。お商売ができるのは公営市でのみなんです。
そこでも、何をどんな値段で売るのか? 公営市を管理している役所『市司(いちのつかさ)』にきちんと申請する必要がありました。
とはいえ、盗品が売られることもあったようですよ……。
盗品を売っていたのはさすがに店舗ではなく、市場を歩く盗人。
役人の目をかいくぐって~ってことでしょうね。ヒェッ

公営市は平城京内に二か所ありました
公営市は、平城京内に二か所ありました。
西の市(西市)と東の市(東市)です。
営業期間は半月ずつ。
月の半分は西の市、もう半分は東の市……というふうに、半月ずつ交代しての営業期間でした。
営業時間は正午12:00~18:00ごろ。
つまり、夕方には閉店です。なんとも健全です。
役人の勤務の定時退勤が正午12:00ですから、仕事帰りに公営市に寄っていく役人たちもいたかもしれませんね~!

掘っ立て小屋でさまざまな品物を並べる公営市の想像図。

お店の数は、『延喜式』によると
- 西の市に33のお店があり、
- 東の市に51のお店があった、
ということです。
複数の資料本によると、
中世の絵巻物を参考に市場の様子を想像すると、掘っ立て小屋に筵(むしろ)を敷いて品物を並べ、出店していたのではないか?
ということでした!
また、公営市には運河(秋篠川、佐保川)があり、その運河を利用して品物を運んでいたようです。
公営市には品物の売買、店舗だけでなく、たくさんの仕事の可能性もあったのではないでしょうか。
たくさん購入した人の荷物を自宅まで運んであげるなど。
仕事を求める人々も集まっていたかもしれませんね。
公営市で売っていたものは?
多岐にわたります。
米麦、塩、海産物、その他の食料品、絹、絁(あしぎぬ)、糸などの衣料品、針、筆、墨などの日用品や文房具、装身具や武具、そして牛馬! です。
売り物ではないですが、公開処刑がおこなわれることもあったようです。
ということは、遊芸を披露する芸人もいたかもしれませんね。
寺や役所が物品を公営市で購入することもありました。
地方から上京してきた納税者が、物品を市場で購入して納めることもありました(涙)。
- 絹
- 錦綾
- 糸
- 綿
- 紗
- 橡帛
- 幞頭
- 縫衣
- 裙
- 油
- 蓑笠
- 菓子
- 生魚
- 牛
……など。
- 羅
- 糸
- 錦
- 幞頭
- 縫衣
- 帯
- 布
- 木綿
- 櫛
- 針
- わらぐつ
- 珠
- 大刀
- 弓
- 米
- 木器
- 薬
……など。
手持ちの資料にはまだまだたくさんの物品が記されています。
その一部を抜き出して書いてみました。

