奈良時代の公営市、市場、商売のこと | あとりえ極星堂

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奈良時代の公営市、市場、商売のこと

奈良時代の公営市、市場、お商売について記しておくためのページです。

奈良時代は

  • 基本的に自由な商売ができない。
  • 商売ができるのは公営市(公営・官営の市場)のみ。

です。

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奈良時代は自由な商売ができない。

そうなんです。お商売ができるのは公営市でのみなんです。
そこでも、何をどんな値段で売るのか? 公営市を管理している役所『市司(いちのつかさ)』にきちんと申請する必要がありました。

とはいえ、盗品が売られることもあったようですよ……。
盗品を売っていたのはさすがに店舗ではなく、市場を歩く盗人。
役人の目をかいくぐって~ってことでしょうね。ヒェッ

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公営市は平城京内に二か所ありました

公営市は、平城京内に二か所ありました。

西の市(西市)と東の市(東市)です。

営業期間は半月ずつ。
月の半分は西の市、もう半分は東の市……というふうに、半月ずつ交代しての営業期間でした。

営業時間は正午12:00~18:00ごろ。
つまり、夕方には閉店です。なんとも健全です。

役人の勤務の定時退勤が正午12:00ですから、仕事帰りに公営市に寄っていく役人たちもいたかもしれませんね~!

掘っ立て小屋でさまざまな品物を並べる公営市の想像図。

奈良時代の食材。肉食、生魚もあり。菓子は果物
2024年12月21日(土)、平城宮いざない館でNPO法人 奈良好き人のつどい さん主催の有料講座が開かれました。そのときに「平城京 すまいと暮らし」の話を学びました。教えてくださったのは、公益財団法人 元興寺文化財研究所の田邊征夫所長です…

お店の数は、『延喜式』によると

  • 西の市に33のお店があり、
  • 東の市に51のお店があった、

ということです。

複数の資料本によると、

中世の絵巻物を参考に市場の様子を想像すると、掘っ立て小屋に筵(むしろ)を敷いて品物を並べ、出店していたのではないか?

ということでした!

また、公営市には運河(秋篠川、佐保川)があり、その運河を利用して品物を運んでいたようです。

公営市には品物の売買、店舗だけでなく、たくさんの仕事の可能性もあったのではないでしょうか。
たくさん購入した人の荷物を自宅まで運んであげるなど。
仕事を求める人々も集まっていたかもしれませんね。

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公営市で売っていたものは?

多岐にわたります。

米麦、塩、海産物、その他の食料品、絹、絁(あしぎぬ)、糸などの衣料品、針、筆、墨などの日用品や文房具、装身具や武具、そして牛馬! です。

売り物ではないですが、公開処刑がおこなわれることもあったようです。

ということは、遊芸を披露する芸人もいたかもしれませんね。

寺や役所が物品を公営市で購入することもありました。
地方から上京してきた納税者が、物品を市場で購入して納めることもありました(涙)。

西の市で売っていた物
  • 絹
  • 錦綾
  • 糸
  • 綿
  • 紗
  • 橡帛
  • 幞頭
  • 縫衣
  • 裙
  • 油
  • 蓑笠
  • 菓子
  • 生魚
  • 牛

……など。

東の市で売っていた物
  • 羅
  • 糸
  • 錦
  • 幞頭
  • 縫衣
  • 帯
  • 布
  • 木綿
  • 櫛
  • 針
  • わらぐつ
  • 珠
  • 大刀
  • 弓
  • 米
  • 木器
  • 薬

……など。

手持ちの資料にはまだまだたくさんの物品が記されています。
その一部を抜き出して書いてみました。