絵描き、小説書き、漫画描き、そのほかフリーランスや自営業のみなさま、スケジュール管理のツールって何を使っていらっしゃいます?
やっぱりスマホ? スマホなの!?
スマホが普及して久しい昨今、スマホでスケジュール管理……ッ、わかります、わかります。
それが効率的で合理的で便利だってことは……!
でも、それでも、紙の手帳には紙の手帳にしかない大きな魅力がある!!
1日1ページのデイリー手帳を愛してやまない、イラストレーターの鍋弓わたです。
夫・HIGH-GEARed氏も自営業(艦船模型制作代行業)なので、夫婦でフリーランスやっています。
そんなちょっと変わった境遇にいる(?)妻のわたしは、大きいものはA5サイズ手帳、小さいものはカードサイズの手帳まで使ってきました。
いまもっとも愛用しているのは、A6(文庫本)サイズの1日1ページ(デイリー)手帳です。
1日1ページ手帳を愛用しだしたのは2019年から。
1日1ページ手帳はわたしにとって、スケジュール管理のためだけではなく、自己肯定感を高めるために欠かせないもののひとつとなりました。
自己肯定感激低×完璧主義×計画どおりに行動することが苦手!
そんな三重苦のわたしが、1日1ページ手帳のいいところ、実際に使ったデイリー手帳や存在を知っているが買わないデイリー手帳について、自分の知っている限りの情報をこのページにまとめました。
1日1ページ手帳は1冊のお値段がけっこう高いので、できれば失敗したくない!
(わたしも含めて)そのような不安を抱える方の参考になれば幸いです。
1日1ページ手帳は、自己肯定感を高めたい人や「今日という一日」を真剣に生きたい人に心からおすすめします。
わたしは、2022年は、この手帳に決めたよ!
もくじ
1日1ページ手帳に向いているのはどんな人? 参考までにわたしのスペック……
子持ちアラフォー主婦、自営業、完璧主義……
このページを書いているわたし 鍋弓わた は2021年現在、子育てをしながらイラストレーター業に従事する自営業者です。
アラフォーの主婦でもあるので、夫・HIGH-GEARed氏のおおまかな予定や、子どもの予定を把握する必要もあります。
自分については、計画を立ててそのとおりに実行することが苦手(とくにプライベート)、という致命的な欠点を抱えています。
ひらたくいえばマルチタスクが苦手。
複数のプロジェクトを同時進行することがあまり得意ではありません。
優先するのはもちろん仕事。
その結果、子育てや家事がすぐにおろそかになってしまうんです……。
自分の手持ちのリソース(体力や精神力、時間、エネルギーなど)をきっちり把握すること、やるべきタスクとやらなくてもいいタスクを適切に振り分けること、やるべきタスクに適切なリソースを分配する……というようなことが大の苦手です。
そのくせ、やめときゃいいのに完璧主義。
自分に「こんなんじゃだめだ、もっと働け! もっと動け!」と頭の中でつねに鞭打ってばかりです。
できることやおこなっていることよりも、できていないことや出来がいまいちだったことをわざわざピックアップして、とにかく自分を追いつめるのが趣味☆ ってなくらい、自分について批判的な評価を下します。
完璧主義だから、手帳が空白になるとイヤになる
自分を鞭打ちすぎると、ただのネガティブ思考がどんどんレベルアップしてきます。
具体的には、「自分なんてダメだ!」と責めることにエネルギーを取られてしまい、日常生活をおこなうことそのものがおっくうになってしまいます。
誤解を恐れずにいえば、抑うつ状態に近いものがあるかもしれません。
あー、野菜を切って作り置きする予定だったんだ……→もうしんどいからやりたくない。
あー、買い物に行って、しょうゆと味噌を買う予定だったんだ……→もうしんどいからやりたくない。
あー、この日、あの美術館に行きたいんだった……→もうしんどいからやりたくない。
それが家族のために必要な予定だろうが、自分のための遊びの予定だろうがどうでもよくなってくるのです。
すなわち、手帳に書かれた”理想の予定”を理想どおりにおこなえない日の到来です。
理想の予定を理想どおりにおこなえないということは、完璧主義的には「その日は失敗」です。
その日休んで、ちょっと調整すればいいだけなのに、それを自分に許す寛容さがない。
もう今週は完璧ではないことが確定してしまったし、だとしたら当月ももう完璧ではないことが確定してしまったのだから!
だって今日できていないせいで、今日できていることが前提で立てられている明日の予定は一部実行できないんですよ。
いったいどうすればいいの? と、何もかもがイヤになる。
そこだけじゃん、そこだけちょっと変更すればいいだけじゃん。
そのとおり。
それだけの話なんですけど、その、「ちょっとの変更」がもうイヤすぎるんです。
できなかった自分、できない自分、不完全な自分、最悪な自分!
まったくそんなことないのに、自分の人格や存在そのものがダメだとさえいわれているような、そんな気分にまで落ち込んでしまうんですね~。
1日の計画の失敗が原因で「予定を立てること」そのものがイヤになり、すると手帳を開くことがイヤになり……かくしてあっという間に手帳は机の片隅に追いやられることに……。
わたしが手帳に求めること

1日1ページ手帳に求める機能面
「いまこのとき」「いまこの瞬間」に集中できる手帳であること
いま述べた、わたしのこのめんどくさい性格を前提にして、わたしが手帳に求めることは「いまこのときに集中できる手帳」であることです。
いまこのときに集中する。
つまり、マインドフルネスってやつです。
わたしの完璧主義は厄介です。
「過去が完璧ではなかった」と後悔し、「あれは完璧にできるだろうか」と未来への不安にいつもおびえています。
どちらも無駄なことなのはわかっているんですけどねえ。
過去は変えられないし、未来はそのときにならないとわからないものです。
そもそも、よい未来にしようと思うならば「いまこのとき」をしっかり生きることが必要なわけで。
なのに、気持ちが「いまこの瞬間」を生きていない。
だから、わたしは以下の点を手帳に求めます。
- 過去の実績(こなせた予定、課題)が見やすいこと。
→「自分は何もできないダメ人間ではない」と、手帳を見返すことで認知を改善できる。 - 予定はそれなりに立てやすいが、立てやすすぎないこと。
→エネルギーがある日の勢いだけで無茶な計画を立てすぎる、ということを防止する。 - 「今日この日」に集中できること。
→過去や未来に気持ちが行き過ぎないこと。
スケジュール帳にあるまじき観点ですが要は、未来の把握はそこそこでいいのです。
一週間単位なんかで予定や計画をどんどん立てられるスケジュール帳だと、「失敗」をする前のやる気に満ちあふれているときに勢いだけで無茶な計画を立てがちです。
そしてそれがちょっとでもとん挫するとすべてがイヤになり、すぐに投げやりになって自堕落な日々に戻ってしまいます。
スケジュールを俯瞰して見やすい手帳であればあるほど、予定どおりにこなせなかった少しのほころびが目につきやすいです。
視界にちょっと覗くほころびは、「ちっとも完璧じゃないよ」「あんたはけっきょく何もできないダメ人間なんだよ」としつこくささやきます。
それが奪うのは何か。
単なる気持ちのエネルギーだけではありません。
やる気につながる自己肯定感そのものをそいできます。
あなおそろしや、完璧主義の世界!
1日1ページ手帳に求める物理的なこと
サイズがA6サイズ(文庫本サイズ)であること
A6より大きいと机やカバンで場所を取りすぎます。
それに、書かねばならないスペースが大きすぎるのもいけません。
「余白が残るなんてダメ……、これをすべて埋めねばならない」……そんな強迫観念にかられるからです。
A6より小さいと今度は書きづらくて不便です。
書きたいことを取捨選択せねばならないのはストレスです。
その両方のバランスを取った結果、わたしにベストなサイズはA6(文庫本)サイズでした。
紙の質は問わない
好きな人にはいいづらいのですが、わたしは万年筆には興味がありません。
文字を書くときに左利きなのもあり、「左手でストレスなく使えるペンで書く」のがわたしにとっての優先事項です。
その結果、手帳の筆記に使うメインの文具は鉛筆・シャープペンシル・芯ホルダー、フリクションで落ち着きました。
ですので、「万年筆のインクが裏移りするのかどうか?」などは、まったく気にしていません。
糸綴じで、180度開く手帳がいい
手帳を開いて机に置いたとき、180度にぺたーっと気持ちよく開く手帳がよいです。
開きが中途半端なことによって、「んん!?!? なんかノド(綴じ)の部分に書きづらいんだけど(怒)」みたいなストレスはためたくありません。
自己肯定感を下げる要素が入っていないこと
これが意外と重要です。
自分でいうのもなんですがわたしはけっこう素直なので(笑)、人のいうことがダイレクトに心に入ってくることが多いです。
悪意も善意もお説教も、その言葉の裏の感情まで自分の心にずっしり、ハッキリと突き刺さります。
ですから、手帳の中に何らかの言葉が書かれているのならば、その内容や文体に至るまで慎重に精査する必要があります。
1日1ページ手帳のメリット
一日一日を大切に過ごせるようになる
1日1ページ手帳を使うと、一日一日を大切に過ごせるようになります。
手帳本体の巻頭にマンスリー(月間)スケジュールはあるものの、メインである1日1ページのページを開くと、そこには今日と明日、または今日と昨日のページしか目に入りません。
ふつうに見開きで見ている分には、たとえば一昨日や明後日、今週末や来週末のスケジュールなんて見えません。
だからこそ、「今日」という一日に集中できます。
ページを見返したときに面白い
無意識にでも一日一日に集中しているからでしょうか、過去のことを振り返るためページをめくったときに肯定的に見ることができます。
ちょろっと一言が書いてあるだけだったり、ぎっしりとメモ書きがしてあったり、逆に空白のページが続いていたり。
その連続するページを見返すたびに、「ああ、このときはこうだったなあ」といろんな記憶がよみがえります。
「できないこともあったけど、このときはこのときなりにわたし、がんばっていたんだよな……」と、空白のページでさえ肯定的に眺めることができます。
ちょっとしたことでも書き残しているので、あとから事実関係を確認しやすい
1日1ページ手帳を使っていると、ちょっとしたことでも書き留めるクセがついてきます。
「おっしゃ、これ、ええネタやん!」と、ほとんど無意識に書いていたりします。
するとのちのち、「子供が初めて寝返りをしたのはいつだったっけ?」「あの病院に初診でかかったのはいつだったっけ?」「おとといの晩御飯はなんだっけ?」……という、日常の変化や出来事を確かめやすいです。
手帳の値段が高いから、机の肥やしになりづらい
これは貧乏性なわたしだけかもしれませんが(笑)、1日1ページ手帳はけっこうお値段が高いです。
いまどきスケジュール帳なんて、モノさえ選ばなければ百円ショップで買えてしまいますからねえ。
それを思えば、定価で買う1日1ページ手帳はいったい百円ショップの手帳何冊分でしょう!?
購入に「えいやっ!」と決意が必要な値段の手帳は、「なんとか元を取ろう」ということで使い続けることになりやすいです。
「ちょっと気に入らない部分がある」と思うようになっても、途中で買い替えることもしづらいです。
「この手帳を使う」ことに集中しやすい状態が持続します。
手帳に挫折してもリカバリーしやすい
1日1ページ手帳はメインのページを開くと、「今日と明日」、または「昨日と今日」のページしか見ることができません。
つまり、手帳をつけていなかった空白のページが目に入りづらいのです。
だから、もしも手帳をつけることが面倒になって挫折しても、「今日から気を取り直して手帳をつける!」生活に復帰しやすいです。
「昨日までできなかった!」といわんばかりに存在する空白のページ。
それが視界に入らないので、気分新たに生活をすることそのものに集中できます。
365ページあるから、一年を長く感じることができる
1日1ページ手帳を使って1日1ページずつ手帳を埋めていくと、一日に集中できます。
集中した一日の積み重ねになる一か月は、とても濃いです。
濃い一か月の積み重ねである一年は、すごく濃厚です。
手帳を使っていなければぼーっと過ごしてしまいそうな一年でも、1日1ページ手帳を使っていると能動的に過ごすことができます。
能動的、主体的に日々を過ごしていると、あっという間の一年なのに、同時に長くも感じられます。
「まだ○月だから、アレとかソレとか取り組めるなあ」と、前向きに考えられるのです。
文庫本のカバーが流用できる(※A6サイズ限定!)
ペンホルダーの有無にこだわらないのなら、A6サイズの1日1ページ手帳だと文庫本のカバーが流用できます!
文庫本のカバーはリーズナブルなお値段でいろんなものが出回っているので、お財布に優しい予算でかわいい手帳に仕上げやすいです。
一年の途中でカバーを変えても気分転換になりますし。
スマホケース感覚で気軽にカバーを変えられるのは、ほかのサイズの手帳にはない大きなメリットです。
1日1ページ手帳のデメリット
分厚い。重い。持ち歩きに向かない(※人によります)
1日1ページ手帳は、月間(マンスリー)ページやそのほかのページも綴じられているので、365ページ以上あります。
これはそこそこの分厚さです。
分厚さゆえに重い。
重いゆえに持ち歩きには不便!!
小さいカバンにはハッキリいって邪魔!!
ふだんから文庫本を持ち歩く人にはなんともないサイズかもしれません。
それでも、1冊の文庫本が2冊になると思えばつらいかも……。
もともと文庫本を持ち歩かない人には、けっこうリアルにうっとうしいサイズ感です。
解決策:いっそのこと持ち歩かない
わたしがとっている解決策です。笑。
じつのところ直近のスケジュールはだいたい頭に入っているので、手帳はあまり持ち歩いていません。
スケジュールが詰まっていてややこしいときや、予約の取りづらい病院(次回の予約の日程を病院側とすり合わせする必要がある)に行くときなど、ピンポイントで必要なときのみ持って行きます。
値段が高い
1日1ページ手帳は高いです。
カバーなしのものなら1600円前後~、カバーありなら2000円以上~といったところが相場。
分厚いし、製作に手間もかかるから仕方ないのでしょうねえ……
解決策:無印良品の1日1ページノートで代用する
無印良品の1日1ページノートだったら、1日1ページ手帳の代用がいちおうはできます。
わたしもやりました。
でもこの方法の場合、1日1ページノートにスケジュール軸を作って手帳に仕上げる時間がもったいないことと、マンスリースケジュールがついていないことがデメリットになります。
マンスリースケジュールは、シーズンになるとダイソーでそういうシールが発売されるので、それを貼れば解決☆ と思いきや、そうはいかないんですよねえ……。
無印良品の1日1ページノートはページ数が366ページだったか365ページきっかりしかありません。
つまり、マンスリースケジュールのシールを貼ると、ページ数が足りなくなってしまうのです!!
わたしはマンスリースケジュールのミニノートを作って、それを1日1ページノートに貼ることで乗り越えました(マンスリースケジュールの分、自力でページを増やしたんですな)。
ただ、こんな改造をするなんてめちゃくちゃ手間がかかるし、見た目をキレイに作るのが難しいし、そもそも時間もかかるし、あんまりおすすめしないです……。
その時間と手間のエネルギー分、ほかの生産的なことをしたほうが建設的だとマジで思う。
商品の選択肢があるようで少ない
1日1ページ手帳は、手帳業界ではどちらかというとマニアックなのか?
商品の選択肢があるようであまりありません。
こだわりの少ない人なら商品選択にもとくに困らないでしょうが、その逆の人には「これ!」という逸品を選ぶのがきついかも……。
カバーをガチで作るなら、高い
まず、手帳についているデフォルトのカバーでOKなら、この問題は発生しません。
しかしカバーにこだわりがあるのならややこしい。
ペンホルダーなしでよければ、まだ安くつきます。
A6サイズの1日1ページ手帳なら、市販の文庫本カバーをそのまま使えるからです。
これでよいならむしろお安いくらい。

いや! わいはペンホルダーがほしいんや~!!
この場合、あとから取りつけることのできる、クリップやシール式のペンホルダーを使うことでOKならそれで解決できるのでまだよいです。

いや、ペンホルダーはしっかりしたのがいいし、カバーも本革のがいいなあ~……
なんてことをいいだすと、そこそこ高くなります。
そう、1日1ページ手帳本体よりもね……。
本気で過去を振り返らない主義なら、たまっていく過去ページが邪魔になる
わたしは過去の自分の実績を見るためにも1日1ページ手帳を選んでいるので、過去ページが必要です。
が、「過去ページには興味がないよ。とにかく一日一日に集中したいだけだから」という人には、どんどんたまっていく過去ページが邪魔になります。
バインダー式の手帳なら過ぎ去った日々のページを取り去ってしまえばいいんですけど、1日1ページ手帳は綴じ手帳になっているのでそういう解決策を取ることもできません。
本気で過去を振り返らない主義の人には、けっこう無駄な重量感のある手帳になると思います……。
2022年に使用予定:マークス(MARK’S)エディット(EDiT)
わたしは来年(2022年)度は、マークスのEDiTを使ってみようと思います^^
スケジュール欄が24時間あること、罫線がドットで自由に書ける(描ける)ところ、各部の名称にたぶん英語表記がありすぎなさそうなところが決め手です。
2021年に使っていたフランクリンプランナーは各部の名称が英語表記になっていることが多く、英語がめちゃくちゃ苦手なわたしには意味のわからないことがしばしばあってストレスでした。
その都度調べて意味がわかったとしても、パッと見て理解できる日本語で入ってくるのか、ちょっと考えないと意味を思いだせない英語で入ってくるのかで、効率や脳のリソース消費量はまったく違います。
マークス(MARK’S)エディット(EDiT) の1日1ページ手帳のサイズなど
- サイズ:H148xW105xD17mm(カバーなし)
- 重量:約123g
- スケジュール軸の時間表記:24時間
- ドット罫線 5mm
- 年間、月間ページ付。
マークス(MARK’S)エディット(EDiT) の1日1ページ手帳はカバーなしだと意外とお安いめ。
楽天市場の公式オンラインショップでは、1650円(送料込み)でした!
1日1ページ手帳としてはとってもリーズナブル!
カバーありももちろん展開中
※EDiTの1日1ページ手帳のカバーありは、カバーが手帳本体に接着されています!!
カバーを取り外すことはできない仕様なので、カバーを自分好みのものに変更したい方は『カバーなし』のほうをご購入ください~!
↓↓↓ゴムバンドつき。黄色のほか、赤、ピンク、緑、黒があるよ。
↓↓↓ゴムバンドはなしのニュアンスカラーバージョン。かわいい。ラベンダーのようなパープル色のほか、ちょっとスモーキーなパステル系ピンクとホワイト系グレーがあるよ。
2021年に使用:フランクリンプランナー オーガナイザー

リネンの文庫本カバーをつけているので、一見手帳には見えません。
使いやすさはどんなところ?
手帳の元ネタ自体が成功法則をまとめた本『七つの習慣』から来ているので、合理的かつ使いやすい仕組みになっています。
一週間のタスクをまとめるページが毎週分あり、スケジュールを適度に俯瞰しやすいです。
巻頭に掲載されている、『七つの習慣』にもとづいた『時間管理のマトリックス』は必見。
たしかに、いっているのは当たり前のことかもしれません。
けれど、これをあらためて聞くか聞かないかで、計画の立て方や時間の使い方の考え方に違いの出る可能性があります。
とくに具体的に計画を立ててそのとおりに行動するのが得意な人には、興味深いヒントになるのではないでしょうか。
わたしは計画を立てて行動するのは苦手なほうですが、それでも「計画とはこのように立てるものなのか!」と勉強になりました。
また、偉人の名言が毎日載っているのも魅力的です。
この「偉人」というのが絶妙で、偉人の名言は決まって固い文体。
一見何をいっているのかわからないことも多いので、視界と脳の邪魔になりにくいのです。
けれど、気が向いたときに読んで咀嚼すると、「ああ、なるほど~」と気づきを得ることができる。
このつかず離れずの距離感が本当に素晴らしい。
このようなエンタメ(!?)もあって、とってもいい手帳です。
EDiTの1日1ページ手帳を見つけなければ、2022年度も間違いなくこれをリピートしていたと思います。
わたしがフランクリンプランナーをリピートしなかった理由は、ただひとつ。
元ネタが英語圏だからなのか、ところどころ英語表記になっているのが使いづらかったから!
曜日が「MONDAY」「TUESDAY」「WEDNESDAY」……と英語なのはまだ理解できます。
が、「MASTER GOALS&TASKS」「Prioritized Daily Task List」まで来るともうお手上げ!!\(^o^)/
各ページの日付表示は、ページ外側(タチキリ側)にあります。
これが原因で「使いづらい」と感じた『ESダイアリー』と同じ場所なのですが、フランクリンプランナー オーガナイザーではなぜか気になりませんでした。
いまサイト用に写真を撮ったのを見て、

タチキリ側やん!?!?
と初めて気づいたくらいにはナチュラルに使っていました。笑。

技術力の高さゆえか、不便を感じることはありません。
フランクリンプランナーの唯一無二の魅力
上でも書きましたが、
手帳の冒頭(巻頭)に、『七つの習慣』の『時間管理のマトリックス』にもとづいたスケジュールの立て方が解説されています。
正直、ここに掲載されている内容を見られるだけでこの手帳を買う価値はあると思います。
わたしも含めて『七つの習慣』未読の人が、『時間管理のマトリックス』の内容をざっくりと理解して、それにしたがった現実的かつ具体的な計画を立てる方法を学ぶのに最適です!
『七つの習慣』とは
アメリカ合衆国の作家・経営コンサルタント スティーブン・R・コヴィー博士が書いた、人生における成功の法則をまとめた本です。
第一の習慣:主体的である。
第二の習慣:終わりを思い描くことから始める。
第三の習慣:最優先事項を優先する。
第四の習慣:Win-Winを考える。
第五の習慣:まず理解に徹し、そして理解される。
第六の習慣:シナジーを創り出す。
第七の習慣:刃を研ぐ。
『七つの習慣』を理解して具体的に実践するスケジュール帳も販売されています。
1日1ページ手帳ではありませんが、『七つの習慣』を具体的に学んで生活に落としこんだうえで実践できます。
1日1ページ手帳にシフトする前のわたしはこの手帳を使い、とても勉強になりました!
フランクリンプランナー オーガナイザー(A6)のサイズなど

このときのわたしは妊娠中でした。
1日1ページ手帳・A6サイズのフランクリンプランナー オーガナイザーのサイズなどは以下のとおりです。
- サイズ:H148×W105×D18mm(カバーなし)
- スケジュール軸の時間表記:7:00~22:00
- ページのメインは罫線。
- 年間、月間カレンダー付。

子供のお世話の記録をつけているところです。
フランクリンプランナー オーガナイザー(A6)カバーなし
フランクリンプランナー オーガナイザー(A6)カバー付
2020年に使用:ESダイアリー

お気に入りだったんですけど、廃番になりました。
正しくは枻出版社から和気文具に事業譲渡されました。
後継商品は『JSダイアリー』ですが、JSダイアリーにはA6サイズの1日1ページ手帳が展開されていません(2022年度分に関しては)。
残念すぎる。
ESダイアリーの魅力


おしゃれ。
とにかくおしゃれ。
さすが出版社が作った手帳です。
この手帳を使っているだけで、イケてる自分になった気がします。
しかし「おしゃれ」はガマンと隣り合わせでした……。
ESダイアリーの使いづらかったところ

フランクリンプランナーオーガナイザーでは気にならなかったのですが、ESダイアリーではなぜか使いづらかったです。
日付がタチキリ(ページの外側)に入っているところが、とてもとても使いづらかったです。
ESダイアリーの場合、日付はつねにページの外側にあるんです。
つまり、ページの左右で手帳のフォーマットが違うんですね。
ですから、たとえば左ページを見たあと「ここに日付があるはず!」と右ページに視線をやったとします。
そのとき目をやった箇所に日付が表示されていなくてイラッ! ということが一年のうちに何度も起こりました。
視線をやる場所をつねに外側にすればよいのでしょうが、わたしにはそれを習慣づけることがついにできませんでした。
左ページを見たあとだと左ページの場所にしたがって、右ページでもまず同じ場所で日付を探してしまいます。
わたしがどんくさいだけ疑惑もありますが……。
わたしにとっては、スケジュール帳のフォーマットがページの左右で違うというのは本当の本当に使いづらかったです。
本のノンブル(ページ数の表示)はおおむねタチキリ側(本の外側)にありますから、それと同じ場所に日付を表示しているということなのでしょうが……。
これは本ではなくてスケジュール帳です。
デザインの意図は理解できても、わたしにはなじみませんでした。

といいつつ、お気に入りのフランクリンプランナー オーガナイザーでも日付表示はページの外側(タチキリ側)だという衝撃の事実!!
同じところに日付が表示されているフランクリンプランナー オーガナイザーではなじんだのですけどね……。
なじんだどころか、サイト用に手帳の写真を撮るまで「日付がページの外側(タチキリ側)にある」と気づかなかったくらいに自然と使っていました。
2019年に使用:無印良品 1日1ページノート

自分でスケジュール軸を入れたり、マンスリースケジュールは別のところから調達してくるなど改造前提ではありますが、それさえ除けばふつうに使いやすいです。

この月間カレンダーは、パソコンで印刷したモノをノートに貼りつけています。
自分でスケジュール軸を入れねばならないのは、見方を変えればメリットでもあります。
自分のライフスタイルに合わせたスケジュール軸に設定できるからです。

スケジュール軸を自分のライフスタイルに合わせて自由に設定できます。
ただ、わたしはもうこのノートはリピートしないです。
手帳のフォーマット作りを365日分制作するのは時間がめちゃくちゃかかる作業です。
その時間がもったいないな、と思うようになりました。
未使用:ほぼ日手帳
「1日1ページ手帳」といえば『ほぼ日手帳』ってくらい有名・定番なほぼ日手帳!
わたしが使っていない理由はただひとつ……、各ページに掲載されている「名言(お言葉)」に苦手意識を覚えるからです!!
フランクリンプランナー オーガナイザーで掲載されている偉人の名言が気にならなかったのは、彼らの存在があまりに遠すぎるから。
存在が遠すぎる偉人の名言は一見何をいっているのかわからないので、「読むぞ!」となったときだけ脳に入れることができます。
こちらの受け入れ準備ができたときだけ、アクセスすることができるんですな。
でも、現代に生きる(生きた)方々の立派なお考えを平文で毎日読まされるのは正直きついです。
どれだけイヤでも目に入ってくるし、わかりやすい平易な文章だから、その意味を脳がすぐに理解してしまいます。
その結果、何が起こるのか?
「こんなにすごい考えを持って頑張ってらっしゃる方がいるのに、わたしってなんてダメ人間なんだろうな」と、ただでさえも低い自己肯定感にさらにダメージを食らいます。
「名言(お言葉)なしバージョン」が発売されたら使ってみたいですね……。
わたしみたいにひねくれていない、お言葉をまっすぐに受け取れる方、それをモチベーションに変えられる方にはとてもいい手帳だと思います。
毎年大人気なのはやっぱ伊達ではないと思うので。
未使用:MIDORI(ミドリ)MDノートダイアリー
ページのフォーマット自体はめちゃくちゃ気に入っているんですけど、カバーが取り外せないのがネックで購入に至っていません……。
※ミドリ(MIDORI)のMDノートダイアリー『文庫 デイリー(A6サイズ 1日1ページ手帳)』は、デフォルトのカバーが手帳本体に貼りつけられています!!
手帳とカバーが接着されていて外せない仕様になっているので、カバーを自分好みのものに取り替えたい方は要検討です……!
番外編:ダイソー ノート(文庫本サイズ、144枚)
最安値で済ませるなら、ダイソーの文庫本サイズのノート一択でしょうな。
マンスリースケジュールも、シーズンになると、ダイソーの商品でシールタイプのが展開されるはずです。
枚数は144枚なので、ノートのページ数は計288ページです。
1日1ページ手帳として使うと一年分もちませんが、半年ごとに買い替える前提でいくなら解決です。
たとえばフランクリンプランナー オーガナイザーでは、分冊式を取っているものがあります。
フランクリンプランナーの場合は半年ごとの分冊ではなくて、『ガイド&フォーム』『スケジュールページ』での分冊ですが。
ですから、柔軟に考えるなら、半年ごとの分冊も全然ありじゃないでしょうか。
半年で仕切り直しできるのは、ほかの手帳にないメリットかも。
ただ、ダイソーの文庫本ノートは無地ページしかないので、スケジュール軸を寸分たがわず書きたいとか、几帳面な方には向かないかも……。
1日1ページ手帳は「今日」を大切できる手帳

自己肯定感を高めるためにはどうすればいいのか。
その方法をつねに模索して生きているわたしです。
そんなわたしに、1日1ページ手帳はとても合っていました。
そりゃ、手帳を持って使っているだけで完璧な一日にはなりません。
同時に、完璧な人間にも完璧な母親にもなれません。
体調不良になって病院に行くことだってあるし、イライラすることや、ご飯が作れないときも漫画が描けないときもある。
でも、「今日」という一日への集中力は間違いなく上がりました。

今日は朝からイヤなことばっかりでちっともうまくいかない。今日はもう捨てるんや……
そのような自暴自棄はなくなりました。
過去の後悔や悪い記憶にとらわれること、未来の不安を妄想しておびえることはいまもあります。
重ね重ねいいますが、1日1ページ手帳を使ったからといって、完璧な人間になれるわけでも理想の人生にいきなり変化するわけでもありません。
でも、過去や未来といった「いまではない時間」から、「今日」への意識のリカバリーが効きやすくなりました。
「今日」を大事にしたい人は、1日1ページ手帳を試してみてください。