奈良時代を舞台にした時代小説リスト。紹介文付き | あとりえ極星堂
現在、持ち込み用の新作を制作中です。情報守秘のため、詳細はしばらくお待ちください。

※ ページ内に広告が含まれています。

奈良時代を舞台にした時代小説リスト。紹介文付き

現在、持ち込み用の新作を制作中です。
情報守秘のため、詳細はしばらくお待ちください。

アマゾンの欲しいものリストに入れていてもこんがらがって忘れてしまうので……
ここで、自分用も兼ねて! 奈良時代を舞台にした小説リストを作成しておきます。

既読も未読も含みます。

澤田瞳子先生と梓澤要先生の小説が面白すぎます。大好き。

広告

帰国できなかった遣唐使関連

喜娘(きじょう)【梓澤要 先生】

表題作を含む短編集。表題作『喜娘』は、帰れなかった遣唐使 藤原清河(ふじわらのきよかわ)と唐人女性との間に生まれた喜娘(きじょう)が、遣唐使 大伴継人(おおとものつぐひと)とともに日本に渡る話。喜娘も継人も実在人物。史実がモチーフです。

クライマックスで喜娘が継人に語る言葉は必見ですよ。泣く。
……私は史実の継人を知らなかったので、彼のその後にたいへん驚きました……。

広告

橘奈良麻呂の乱

阿修羅【梓澤要 先生】

興福寺の阿修羅像にはモデルがいた!? ――阿修羅像をキーに進む、橘奈良麻呂の乱の物語。
橘奈良麻呂の最期は史実には記載がない的なことがウィキペディアにあったので、ひょっとしてひょっとするんじゃないかと期待したのですが……。ああああああああ!
読後は阿修羅像を観に行きたくなります。

広告

大伴家持をめぐる物語

万葉恋づくし【梓澤要 先生】

不器用な恋の短編集。よくよく読むと、すべての物語で大伴家持がキーパーソンとして絡んでいます。

『年下の男』にはとくにものすごくドキドキしてしまいました。
あのとき、あのタイミングであの歌をささやくなんて! と、感情が揺さぶられること間違いなし。

あとは『しゑやさらさら』。
読み終わったあとは「しえやさらさら」なときに「しえやさらさら!」と思わずいってみたくなりますよ。笑

広告

僧侶 玄昉(げんぼう)

眩人(げんじん)【松本清張 先生】

留学生(るがくしょう)僧侶 玄昉(げんぼう)の物語。
聖武天皇を産んだあと、長い気鬱で臥せっていた宮子(みやこ)を治療したことで名高い玄昉。
いったいどんな方法で玄昉は宮子を治療したのか? ――その謎を松本清張先生がどのように考えてらしたのかが知りたくて手に取りました。

ただいま読破中です。

広告

天平の疫病大流行

火定(かじょう)【澤田瞳子 先生】

天平の疫病大流行のお話。あっという間に天然痘パンデミックに陥る平城京の混乱、対応、その中に絡む陰謀……。
かなりきつい描写も多く、子供たちも酷い目に遭います。疫病は子供たちさえ見逃しません。そういった展開が地雷な方は避けた方がいいかも……。
疫病で人々の信頼関係さえ壊れる中、立ち向かう施薬院の役人や医師たちの闘いに感動します。

施薬院と悲田院の運用イメージを得たい方にもおすすめ。

広告

庶民の暮らし

むかしむかしの子ども達-奈良時代の少年 鮒取(ふなとり)-【辻野チヤ子 先生】

10歳の少年 鮒取(ふなとり)が、父の友人に連れられて平城京に赴き、さまざまな仕事に就く中で大人になっていくお話。
はなして鮒取は故郷に帰ることができるのか。厳しい京の暮らしで彼が見つけた天職とは……?
庶民の暮らしに大仏造営も絡んできます。
役人が戸籍調査に来るシーンがあったり、興味深い描写も多いです。

広告

女官の暮らし

夢も定かに【澤田瞳子 先生】

宮廷青春小説!

広告

大学寮、平城京

孤鷹(こよう)の天【澤田瞳子 先生】

平城宮いざない館で2024年10月下旬ごろにおこなわれていた展示『平城京の町なかのお役所-大学寮と鋳銭司-』で「大学寮の学生たちが活写されている」として『孤鷹の天』が紹介されていました。

秋萩(あきはぎ)の散る【澤田瞳子 先生】

こちらは短編集。

広告

大仏建立

与楽(よらく)の飯~東大寺造仏所炊屋私記(とうだいじぞうぶつしょ かしきや しき)~【澤田瞳子 先生】

信仰心のない青年が大仏造営事業で命懸けの仕事に挑む。そこで一膳の飯が問いかける仏の価値……。

広告

奈良時代ファンタジー

日輪シリーズ(嵐を呼ぶ平城京シリーズ)【足立和葉 先生】

まさかの奈良時代を舞台にしたファンタジー作品。少女小説。kindle版なし。

主人公は藤原房前(ふじわらのふささき)の嫡男 藤原永手(ながて)。数奇な運命を背負った永手は藤原氏を千年の繁栄に導くため、平城京に封じた妖怪たちを今日も監視する……。
阿倍内親王(あべないしんのう。のちの孝謙・称徳天皇)も出てきます。

第一作『日輪の割れる日』は少年時代の永手が長屋王の変に巻き込まれる話。
第二作『日輪のかけら』は阿倍内親王が命を狙われるお話です。
続きが出てほしいのですが、kindle化もされていないしもう無理だろうなーーー……。

『日輪の割れる日』

『日輪のかけら』