家や作業机に置くリードディフューザーを自作しています。
使っている容器はおもに、香水の空き瓶です。
香水の空き瓶は開けるのが大変ですし、不可逆的な開け方になってしまいますが……それはまた別の話ってことで。
この記事では、香水瓶本体は開けられた前提として、リードディフューザーの手作りレシピについて記しています。
『手作りリードディフューザーの掟』内の時差について修正してます。
(修正前)48時間~72時間
(修正後)48時間以上。4日程度たって劇的に変化することがある、と追記しました。
- リードディフューザー香料(液体)を入れる容器
- 推し香水
- 無水エタノール
- グリセリン
- リードディフューザー スティック
- 材料を入れて混ぜるための密閉容器
- 口径の細いじょうご(漏斗)
- スケール(測り、計量器)
現在、私がもっとも気に入っている香水瓶は、1940年代のフランス バカラ製と言われているシャリマー(ゲラン)のアンティーク瓶です。
高さ10cm程度。感触としては、30ml程度の容量のように思えます。
この記事で紹介しているリードディフューザー手作りレシピは、30mlボトル用のものです。
手作りリードディフューザーの掟
注意事項や覚えておきたいことなどを、ここにまとめて書いておきます。
火の用心!無水エタノールは可燃性!!
無水エタノールは可燃性です。危険です。扱いには絶対に気をつけてください!!
完成したリードディフューザーは香るまで時差がある
リードディフューザーを完成させたあと、香り始めるまでは時差があります。
おおむね48時間以上は見ておいてください。
4日程度たってから劇的に変化することもあります。
完成後すぐにうまく香らないからといって慌てないこと。
香水の種類(濃度)で完成品の香り方に差が出ます
香水の濃度によって、完成したリードディフューザーの香り方に差が出ます。
濃度の高い香水(フレグランス)を使えば使うほど、完成品はリッチな香りになります。
ただし、濃度の高いフレグランスほど高価格になりがちなので、材料費はそれだけかかってしまうことに……。
※メーカー・ブランドによっても差異があります。
たとえば「パルファン」を名乗っていながら実際の持続力は、オードトワレ並みであることも……。
上にあるほど濃度の高いフレグランスです。
- パルファン(パルファム)
- オーデパルファン(オードパルファム/EDP)
- オードトワレ(EDT)
- オーデコロン
リードディフューザーの手づくりのときは、私はオーデパルファン(EDP)をおもに使っています!
スティックの本数で香りの濃度を調整可能
完成したリードディフューザーは、スティックの本数で香りの濃度を調整できます。
本数が多ければ香り拡散量がアップ。もちろん、中身が減るスピードもそれだけ速くなります。
まずは2~4本くらいで様子を見るのがよき。
私の場合はまずは2本から開始しています。
スティックのメンテは週一回と月一回におこなう
完成したリードディフューザーのスティックは週一回、上下を入れ替えます。
ひと月使ったスティックは、新しいものに交換しましょう。
またはスティックが黒ずんだタイミングで、新しいスティックに交換してください。
グリセリンの入れすぎに要注意!
リードディフューザーの手作りレシピでは、グリセリンを使用します。
このグリセリンの入れすぎにくれぐれも注意しましょう。
グリセリンを入れると香りのもちがよくなります。
しかし入れすぎるとスティックが詰まって、香りが広がらなくなってしまいます。
グリセリンを計量するときは慎重にね!
ネイルカラーに液体がかからないようにね……
リードディフューザーの手づくり中、ネイルカラーに香料やらエタノールなどの液体がうっかりかかると……
ネイルカラーのツヤが完全に消滅します。くれぐれもご注意ください。
私はしょっちゅう、やらかしてます!(;´Д`)
リードディフューザー自作の作業をすると、嗅覚が一時的に鈍くなります
リードディフューザー自作の作業をおこなうと、嗅覚が一時的に鈍くなります。
完成したリードディフューザーが香っているのかどうか、判別が難しくなります。
手づくりが成功したのかどうか不安になるかもしれませんが、慌てないようにしましょう。
こういった場合に嗅覚が鈍くなるのは、同じにおいを嗅ぐことで起こる人体の基本的な性質によるものです。
リードディフューザーを手づくりするときの基本の流れ
- 1推しボトル含め、材料を集める。
- 2材料を計量する。
- 3密閉容器に入れて混ぜる。
- 4混ぜた液体を推しボトルに入れて、スティックを挿す。
- 548~72時間は様子を見る。
- 6スティック本数を調整する。
- 7納得できたら、週一回と月一回のメンテナンス作業をしながら運用する。
香水で作る!手づくりリードディフューザーの材料
リードディフューザー香料(液体)を入れる容器
推し香水の推しボトルがオススメですが、香水瓶はそのままでは使えないことが多いです。
ちまたで香水を入れて売っている香水瓶は、詰め替え容器としては再利用できない仕組みになっていることがほとんどです。
その場合は不可逆的な開封をおこなって(つまりスプレー部分を破壊して)開ける必要があります。
こういった不可逆的な開封には、ニッパーやペンチなどの道具と少々の手間が必要です。
また、mlで記載されている香水の全容量よりも、少しだけマイナスした数字をg単位にして製作するとちょうどよくなることが多いでしょう。
たとえば全容量30mlの香水瓶を使うなら、合計28gになるように計算して製作するということです。
市販の香水の容量は、ml単位で記載されていることがほとんどです。
対して、家庭のスケールはg単位がほとんどです。
理屈としては……mlは体積基準、gは質量基準の単位だからです。
香水全容量のmlよりも少しだけ減らした数字のg単位で作ると、比重の重いものの誤差もカバーできるってことです。
(例)30mlの香水の場合は、28g容量で制作する。
推し香水
全容量の20~30%程度の香水があれば、リードディフューザーとしてちょうどよく香る可能性が高いです。
つまり、全容量28gで製作するなら8g程度は香水が必要ということですね。
香水のmlはそのままgとして考えてもOKです。
リードディフューザー製作程度だと誤差は無視できる範囲です。
30mlフルボトル香水をリードディフューザー容器にする場合、ミニ香水の新品未開封1本では香水の量が足りないということです。
ミニ香水の新品未開封はおおむね4ml~10ml程度です。
無水エタノール
無水エタノールは可燃性です。扱いにはくれぐれもご注意ください。
グリセリン
保湿剤として有名ですね。
リードディフューザーの香りのもちを良くする性質があります。
ただし入れすぎると、香りが広がらなくなってしまいます。
入れすぎたグリセリンはスティックを詰まらせてしまうからです。
リードディフューザー スティック
ダイソーに売っている百円商品でOKです。
長すぎるときは切ったり、折ったりして使用しましょう。
おすすめの折り方は……
キッチンばさみでスティックの折りたい箇所に傷を入れて折る、またはキッチンばさみでそのまま強行突破です。
ニッパーをお持ちの方はニッパーを使用するのが早いでしょう。
材料を入れて混ぜるための密閉容器
意外と忘れがちなので、お忘れなきように!
匂いがつくのを防ぐため、ガラス製がおすすめ。
私は手づくりドレッシングを作るための密閉ボトルを使っています。
手づくりドレッシング用のボトルだと、注ぎ口がついているのでめちゃくちゃ便利です!
せっかく作ったリードディフューザーが注ぐときにこぼれるのはもったいなさすぎるので……。
このボトルを使っています。
口径の細いじょうご(漏斗)
なくてもOKですが、あると便利です。
材料を入れて混ぜるための密閉容器に注ぎ口がない場合は必須。
スケール(測り、計量器)
家庭用のデジタルスケールで充分です。
小数点以下が測れなくてもOK!
当サイトのリードディフューザー手作りレシピは小数点以下のg数は使わないように調整しております。
【2025年9月5日版】リードディフューザー手作りレシピver.2
しっかり香るように調整したレシピ。
個人的には、もっと香りが強くてもアリかもしれない?と思ったりもするレシピです(置き場所にもよりますが)。
スティックを増やすか、違う香水にするか、香水容量そのものを増やすか?
考え中です。
- 香料(香水)8g
- グリセリン 2g
- 無水エタノール18g
【2025年8月21日版】リードディフューザー手作りレシピver.1
エタノール強めレシピ。
使用する香水が強いまたはほんのり少しだけ香らせたいなら、このレシピもありかもしれません。
ただ、ベースの香り(香水)がどうしても弱めになってしまうのが欠点。
- 香料(香水)4g
- グリセリン 2g
- 無水エタノール 22g
リードディフューザーの旅は果てしなく続く……
リードディフューザーは作業机での運用がとにかくメインです!
なので、ここは貪欲にぼちぼちと、作り方を調整していきたいな、と思っています。
調香は、創作の合間の趣味として楽しんでいます。
香りのある日々に、癒しと元気をもらっています。
This is a personal hobby unrelated to my professional work.