丹波哲郎が鶴田浩二になってしまう問題~映画『連合艦隊』
2020年12月28日(月)
映画『連合艦隊』
1981年に公開された映画『連合艦隊』はすばらしい名作戦争映画です。
第二次世界大戦がやむを得ず始まり、やむを得ず戦局が悪くなり、もう勘弁してくれよってことで終戦になるお話です。
_人人人人人人人人人人人_
> 勘弁ですむかー!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
> 勘弁ですむかー!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
ステイホームがはかどる先日、久方ぶりに二周目を観ました……。
「高橋幸治扮する宇垣纒萌え(はあと」とかいっていますが、ガチでぶっ通しで観たのはまだ二回なんですな!
だってすごいイイ映画なんですけど、悲しすぎてMPをとっても消費してしまうんだもの……。
わが家には『連合艦隊』のパンフレットがあります。
そこに、宇垣纒(高橋幸治)、山本五十六(小林桂樹)、小沢治三郎(丹波哲郎)が並んで「帽振れ~」している写真が載っています。
何とはなしにそれを参考に絵をざかざか描いてみたのですが、そしたら問題は丹波哲郎ですよ!
がんばって描いているのに、なぜか伊藤整一(鶴田浩二)化してしまう!
あきらかに艦隊司令部にまじっていきなり軍令部の伊藤さんがやってきて帽振れしている図です。
おおおおおおおお……いったいどういうシチュエーションやの;;;;;;;
「丹波哲郎と鶴田浩二っていったいどう違うの!?」と激しく動揺したので、とりあえず鶴田浩二扮する伊藤整一を描いてみました。どんっ。
今更だけど絵ってむずかしいね
うーん、もっと似せて描けるようになりたい……。
鶴田浩二扮する伊藤整一さんは「乗組員みんなのお父さん」ポジなので、その悲哀っていうのかなー、だからこそにじみ出ている悲しみがとても印象的な登場人物です。
大和特攻の話以降は観ているこちらが泣きたくなるほどのつらいお顔をなさっているの……。
丹波哲郎扮する小沢治三郎は現在描き途中です……。
今日は力尽きたので、つづきは後日描ければと……。
二周目の感想
一周目は「高橋幸治(*´ω`*) 宇垣纒(*´ω`*)」だったのですが、今回は「丹波哲郎(*´ω`*) 小沢治三郎(*´ω`*)」となりました。
けっきょく顔か……顔なのか……
やっぱとにかく戦争はダメだね。
映画は全体的に淡々とえがかれていくのですが、その分……物語内で起こる出来事ひとつひとつがすっごい心に刺さります。
「戦争とはー! 反戦とはー!!」といたずらに叫ばれるより、よっぽど気持ちに来るものがあります……。
どうしようもない状況のなか、若者たちは国のこと、親のこと、家族のこと、(お相手のある方は)婚約者のことを案じ、愛して、考えて必死に生きていく。
彼らの姿は観る者の心を打ちます。
もっとも恐ろしいのは、たくさんの人たちが死んでいく、人生が狂わされていく戦争だというのに、なんとなく始まってしまった……ということがわかってしまう序盤の流れですね。
軍令部&艦隊司令部でおこなわれる会議のグダグダっぷりがね……ほんまマジヤバいっす……。
考えたくはないんだけど、いまの政治もこうだったりして……なんてよぎっちゃうよー;;;;;
「卿らの討議も長いわりに、なかなか結論が出ないようだな」と、わたしのなかのオーベルシュタイン(『銀河英雄伝説』)が顔を出しちゃう展開!
それはそうと高橋幸治(宇垣纒)はカッコよすぎて相変わらず上層部で浮いています(笑)。
ホンモノの宇垣纒に造形的に似ている……といいづらいキャスティングですが、あだ名「鉄仮面」のように表情から感情が見えない雰囲気はご本人と同じなのかもしれません……。
宇垣さんは犬や猫をかわいがっていたり、狩猟と釣りが趣味だったり、『戦藻録』を書いていたり、図上演習でゲーム脳もびっくりのインチキまがいの「変更」をおこなったりしていた方のよう。
映画に描かれていない部分で、全編通して冷たい目をした演技の高橋幸治=宇垣纒がそういうことをしていた……と思うと興味深いものがあります。
帽振れ~!
問題の絵はコレ。
…………やっぱどう見ても左の人が丹波哲郎(小沢治三郎)に見えへんな……。
んあー! むつかしッッッ!!
真ん中の山本五十六(小林桂樹)は気に入っている……よ……!
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