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いきなりアベルト論

2017年12月19日(火)
晩御飯の時間に少しずつ観ていた『宇宙戦艦ヤマト2199』を観終わりました。
旧作と『さらば』は観たことがあります。
デスラー総統が好きです。
そんなわたしではありますが、アベルトさんについては、ちょっと、う~~~~~~ん……といろんな意味でうなってしまいました。
おいしい人だとは思うんだけどなあ。
彼の周囲を取り巻く人間関係やこれまでのこと(過去話)がいまひとつ希薄で。
んで、一言でいうと、「少女まんがの人になった」と思いました。

もやもやを吹き飛ばすためにも、ちょっと語ってみます。

旧作デスラー総統はガミラス帝国やガミラス民族のために出家している!? とも思えるフシさえありました。
それに比べて、アベルトさんは「すべてはきみのため」といってのける!
ものすごい個人的理由を動機にしていて、すがすがしすぎるくらいでした。
(誤解を恐れずにいうならば、拙作『星の~』シリーズのハワードっぽくなっていた……。
『星の帝国』連載当時、ご感想でいただいたハワードへの印象の意味が痛いほどわかりました。)

いえいえいえ、わたくし、アベルトさんのこと、キライじゃないです。イケメンだし。(顔か、しょせん顔なのか)
旧作デスラー総統も大好きです。男らしいイケメンって感じでものすごいしびれるあこがれるぅ!!(顔か、しょせん顔ry

アベルトさんが見ている世界にいたヒトはおそらく、自分とエルク(ドメル)、そしてスターシャだけ。
スターシャへの気持ちも男女の愛というよりは、まるで子供が母親を本能的に求めるようなもので……。
だから、スターシャの気持ちなんて考えていないんですよ。
「きみのためにこんなにがんばったんだよ! ほめて!!」――そんな感じ。
「ぼくはきみのことが大好きなんだよ!」――相手の返事はどうでもいいの。
自分が好きだから、その思いを必死に表現して、ただひたすらに受け取ってほしいの。

なのにスターシャはいくらあげても喜んでくれないから、アベルトさんはどんどんエスカレートしていってしまうんですよね。
だからといってスターシャを責めることはできません。
だってスターシャはアベルトさんのお母さんではありませんから。
そういう情緒の欠落している彼を育てなおすことは彼女の義務ではない。

むしろ、スターシャは為政者としてアベルトさんを利用していますよね。
「はい」とも「いいえ」ともいわず、「あなたとはひとつになれない」――「結婚できない!」、そんな風には決していわなかった。
抗議のホットラインとおそらく遺憾砲だけを撃って、責任を何一つ負おうとはしない。

そりゃセレステラもスターシャのことが嫌だと思いますよ。
セレステラは周囲から「魔女だ」とののしられることがわかっていながら、ひたすらアベルトさんのために動いて、力を尽くしているんですから……。
ヒトが怒りを抱くときのパターンのひとつとして、自分に許していないことを相手がしているときがあるとかなんとか……。
セレステラはうらやましいのでしょうね。
ただ「あるがまま」の姿でアベルトさんに求められているスターシャが……。
自分はジレルの力を使って、すべてをささげる覚悟でもって、やっとアベルトのそばにいられるのに!



ああドロドロ! こんなの大好きです!!!!!



アベルトさんはスターシャに対して母性的な愛情を求めているので、彼はおそらく幼児期に親の愛情を受け取れる状況ではなかったのではないかな、と推測しました。
今後公開されている『2202』でそのへんも補完されていくのでしょうか。楽しみです。




というわけで以下、アベルトさんの過去妄想をしてしまいました。
少女漫画界の名作『日出処の天子』やBL話が普通に出てくるので、免疫ない人は以下の文章は読まないでね!















アベルトさんの世界にいる人のなかにエルク(ドメル)をあげたのは、やっぱ勲章授与のシーンにズキュッと来たからです。単純。
だってアベルトさん、ドメルのファーストネーム呼びますもんね、あの場で。「エルク」と。

けども当のドメルはイヤそう(笑)。かわいそうなアベルト……(スターシャ風に・笑

まあ、ふつーに考えてアベルトさんがドメルを政治利用したいから親密さをアピールしているのかな、というシーンですが。
妄想族としては、ここはふたりが以前ガチの「親密な関係」にあったのだと考える次第です。
んで、その別れ方がヒドイものだったんでしょうね。
だからドメルはできるだけアベルトに会いたくない。
けれどもアベルトはまだドメルに心を残している部分があって、やっぱり会いたいし、名前を呼んでしまうんだろうな~~と邪推しました。邪推しすぎや。

ドメルには妻・エリーサがいます。
エリーサと出会う前、ほんとのホントに若いころ、ドメルもうつくしいアベルトに惹かれていたのではなかろうか。
ガミラスではめずらしい金髪。ととのった目鼻立ち。少年時代は女装しても似合いそうだ。赤ん坊時代にはベビードレスとかいいんじゃないですか。

アベルトは基本的に愛に飢えていますから、ドメルとの「親密な関係」にのめりこんでいってしまう。
遊びと本気と友情と愛情と恋愛と親子愛の区別がついていないのでは、という心配も。
ところがドメルはけっきょくは明るい場所で育ったであろう、光の人。
アベルトとの関係が一時的なものであることや、それが互いのためによくないこともよくわかっている。
そんなときにエリーサと出会ってしまい……、「わたしはあなたのほうを選んだのですよ!」。

ってあれや、展開のノリが山岸凉子先生の『日出処の天子』まんまですけど。

厩戸⇒アベルト、毛人⇒ドメル、布都姫⇒エリーサ、間人または美郎女⇒スターシャで考えると、関係性がめっちゃ当てはまると思う。

んで、ドメルとの「関係」が終わったアベルトは、ドメルとエリーサの結婚式なんぞ見たくないので、なんやかんやと理由をつけて外遊をしたり(セレステラ&ミレーネルを助けたり)、イスカンダルに行くわけです。
そこでスターシャと出会ってしまう……。
当時のスターシャが女王即位前で王女だったら倍率ドン!

だってね、きっとね、スターシャは似ていたんです。
アベルトが求めても求めても得られなかった母の姿に。

わたし的仮説に、アベルトの母はイスカンダル人、というのがなんとなくあります。
だから金髪なのかもーーとか。
先の大公が叔父なのも不思議な話ですし。
先の大公には子供がいなかったのか??

その辺はまだ思いついていませんが、なんらかの理由でアベルトはイスカンダル人の母親には愛されなかった。
まあ、イスカンダル人は自分たち以外の民族をちょっと下に見ているっぽいところがデフォであるからなあ。
それを前提とすると、デスラー家に嫁いだイスカンダル女性は見るからにガミラス人のアベルトを愛せないのも当然かもしれません。

そんなわけで、アベルトはスターシャへの渇望を「恋愛」だと思い込んだまま、ひたすらに彼女を求めていくんですね……。

ドメルいわく「あの人(スターシャ)の目は、あなたの母君に似ている!」みたいな。
毛人乙、そして美郎女乙、としかいいようがない展開やね……。

愛に狂い、愛を求め、愛に生きるアベルトさんは、やっぱり少女まんがのなかの登場人物だな、と思うのであります。
アベルトさんの今後のご成長とご活躍に期待しています。

アベルトさんを見ていると、なんかほんと『処天』の厩戸を思いだすんですよね。
心の芯に響く寂しさがあって痛ましいわ。
抱きしめてあげられる人ができるといいよね、ほんと。


しゃべりまくってちょっとスッキリ☆
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