『小説家になろう』で小説『半端チート、勇者未満の禁欲ハーレム』を連載中のトオルさまよりご依頼いただきました。
作品に登場する、カラスの獣人ハルのイラストです。

ハルさんは魔法が得意+背中からカラスの羽が生えているので「翼で舞いながら喜々として戦っている場面」をイメージしました。
口癖の「非常識ですわ」とタイトルを入れ、背景は夕焼け空と溶岩です。
じつはこの絵はアナログ画でして、原画にはラメのような、銀粉をまぶしたようなつぶつぶの光があります。
とくにハルさん、溶岩の銀色部分がキラキラです。
以下は制作過程です。
ラフその1。カラスの獣人ハルの設定からイメージ
カラスの獣人ハルのうかがった設定の一部はこちらです。
- 黒髪
- モデル体型
- 勝気な性格
- 口癖は「非常識ですわ!」
この設定を聞いたわたし 鍋弓わた は、彼女に対してこのようなイメージを抱きました。

ラフその1。
- モデル体型なのでスレンダー体型かな~と。
- 上着のデザインはトレンチふうに描いています。
- ちょっと変わったかたちの襟(翼をイメージしました)の先端、上着のボタンは宝石のイメージです(現状のラフではほとんど黒い丸ですが……。カラーでは、溶岩・火・土を連想させる色で塗る予定です)
- 両手に指輪、左の二の腕に腕輪、両耳にイヤリングもつけています。
- ズボンのシルエットはスキニーっぽくしています。
- 靴は編み上げのショートブーツにしました。
「かわいい」とお気に召してくださったトオルさま。
全体的なデザインはこちらでOKとのことでしたが、「もう少しきつめを意識した表情で」とのご要望をいただきました。
勝気・強気・きつめを意識した表情に修正します。
ラフその2。ちょっときつめを意識した表情

ラフその2。

ラフその2の顔アップ。
こちらの表情でOKをいただきましたので、続きに進みます。
合間にしたラクガキ
カラスの獣人ハルがあまりにかわいいので、ついついラクガキをしてしまいました!
ハルというキャラクターのイメージを固めるためでもあります。

顔のアップ。
先ほどのは全身図でしたが、こちらは顔のアップ。
戦闘中というよりは、旅の合間のひととき、みたいな……。
飛んでいるのではなくて、地面に立っています。
アップにするとサラサラの髪を強調して描けるので楽しいです。
せっかくなので、線を整理してみました↓↓↓

地面に立っているときのアップ。
いちおうトオルさまにうかがったところ、悩んでくださいましたが、最初の案を清書することになりました。
ラフの線を整理すると……
合格したほうのラフの線を整理しました。
こんな感じになります↓↓↓

カラーラフ
このときはアナログ画でしたので、ひとつひとつの工程がデジタル絵以上に後戻りできません。
念入りにカラーラフを制作しました。

仕上げ前のカラーラフです。
作品タイトル『半端チート、勇者未満の禁欲ハーレム』とせりふ『非常識ですわ』を入れるスペースとして、画面の左側は背景がメインです。
文字なしの完成作品
仕上げるとこんな感じになりました↓↓↓

完成作品の文字なし版です。
タイトルとせりふが入らないと、だいぶすっきりして見えますね。
文字ありの完成作品
タイトルとせりふが入った正式な完成作品はこちら↓↓↓

タイトルとせりふが入った完成作品。
もともとがタイトルとせりふを入れる前提の構図でしたので、文字が入ると画面が締まって見えますね。
トオルさまにもお気に召していただき、楽しく描かせていただきました。