電子書籍小説で活躍されている、呂彪 弥欷助さまの小説『明日が雨でもあなたに感謝の花束を贈ろう』の表紙を描かせていただきました。
いるかネットブックスさんより出版されている、純愛小説です。

大好きな彼女と結ばれ、明るい未来を描いた。平穏な人生だったが、掴んだ幸せ。
明日が雨でもあなたに感謝の花束を贈ろう (AINE) | 呂彪弥欷助, 鍋弓わた | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
絶頂から人生は崩れ落ちていく。
ドッペルゲンガーに会うと死ぬ──そんな言葉が脳裏を横切った。
「お前らの……どちらが生き残るのか、互いに自分たちで決めろ」
それは、互いに槍を手に取り、相手を殺めろという言葉に等しい。
手は伸びない。しかし──もう一方の手は、とまどいなく槍に伸びた。
困難にぶつかっても吹き飛ばせ。願いを握り締めて進んでいくファンタジー小説、第一弾。
毎回いっている気がしますが、呂彪さんの書かれるお話って本当にピュアなんですよね……!
わたしが描いている漫画はけっこう殺伐としていることが多いので、呂彪さんの書かれる物語を読むと心が洗われます……!
ファンタジー世界なんだけど、日常。
日常生活を送っているんだけど、どこか独特な雰囲気のあるファンタジー世界。
そこで繰り広げられる、かわいいけれどスパイシーな物語が、『明日が雨でもあなたに感謝の花束を贈ろう』です。
主人公は、表紙の右側にいる青年ファトス。
彼の手を握っている、表紙左側にいる女性はファトスの妻であるフーシャ。
ターゲット層は20~30代あたりの女性かなーと感じているのですが、その年代を対象にしたライトに読める小説の中で、主人公が青年でしかもガチの既婚者というのはけっこう珍しいのでは。
ウラのある契約結婚、政略結婚などではなく、本当にナチュラルに恋愛結婚な夫婦のお話です。
ファンタジー世界だけど限りなくどこか現代にも通じるような空気。
そこで暮らす夫婦の暮らしをぜひとも見ていただきたいです。
以下で、表紙の制作過程をご紹介いたします。
カラーラフ、その1
イラストのみのカラーラフ
心の温まるすごくステキなお話だったので、読み終えたその衝撃のまま、降ってきたイメージのままにまずはラフを起こしました。

説明書きを追加したカラーラフ
説明書きを追加したのが、以下の画像です。

背景はステンドグラスです。
あたりに薄いグリーンのガラスの破片と白い羽が散らばっています。
大きなガラスにはそれぞれ、主人公の青年ファトスの初恋の人シーラ、娘であるソラとアイリの姿が。
中心で片手を握り合い、互いの頬に触れているファトスと妻・フーシャ。
フーシャの背には白い羽が生えています。
手前の左側には青バラが咲いています。
キャラクターデザインは、事前に拝見した呂彪さんのイラストほぼそのままです。
服装だけ微妙に変わっています。
『明日が雨でもあなたに感謝の花束を贈ろう』はファンタジー世界が舞台の物語ですが、雰囲気的に中世~近世ではなくて近代っぽい空気を感じたので、1930年代あたりのファッションをアレンジした風になっています。
が、構図上ほとんど見えておりませんね……!
妻・フーシャの髪はふわふわーっとしたイメージで、娘アイリ(栗色の髪の子)もなんとなくフーシャに似た髪質のイメージで描いています。
タイトルなどを入れるとこんなイメージ

雰囲気が大人っぽすぎる?
わたしは「純愛」! 「恋愛」! 「夫婦のきずな」! ……このあたりのワードにとらわれすぎていたのか、ちょっと雰囲気がムーディーによりすぎました。
このままでは主人公ファトス&妻・フーシャがあまりに大人っぽすぎる!? というお話をいただきまして……。
作中ではもっと若い夫婦のイメージなので、全体的にかわいく! 明るく! をテーマに修正することになりました。
カラーラフ、その2
全体的に「かわいく明るく!」を意識してご提案したのがこちらです↓↓↓

こちらで清書することになりました^^
完成
タイトルあり

タイトルなし

読んだ人は第二弾が早く読みたくて仕方なくなると思う
ので、ぜひともダウンロードしてみてください~!
えらいところで終わります。
ヒキがものすごいですよ~。
夫婦のきずな、それは旦那さんであるファトスの心の整理と自律・自立が大切なキーになってくるんですけど、いやまさかそう来るか……って感じ……。
呂彪さん、続きを……早く……!!!